消費税増税になれば診療報酬は上がる?

健康保険制度や診療報酬の改定などについて審議する厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)は、平成25年6月21日、医療機関等における消費税負担に関する分科会を開催し、消費税率8%引上げ時の対応についての検討が行われました。

もともと、それまでの分科会で、消費税増税時の対応には以下の2つの対応策が挙げられていました。

(1) 診療報酬とは別建ての高額投資対応(例:必要な財源をプールして基金を造成し、医療機関等からの申請に基づいて、審査・支給する仕組み)

(2) 診療報酬による対応

6月21日の分科会では(1)診療報酬とは別建ての高額投資対応については、実施しないことになる模様で、(2)の診療報酬による対応を検討することになりました。 

(2)診療報酬による対応には以下の2つの手当が検討されています。

  1. 診療報酬本体分に上乗せする方法
  2. 薬価、特定保険医療材料価格に上乗せする方法

1 診療報酬本体分の具体的な手当方法としては、

案1 基本診療料・調剤基本料に消費税対応分を上乗せ

案2 消費税負担が大きいと考えられる点数項目に代表させて、消費税対応分を上乗せ(平成元年、9年の対応と同様)

案3 1点単価に消費税対応分を上乗せ

2 薬価、特定保険医療材料価格への表示方法としては、

案1 薬価・特定保険医療材料価格について、消費税対応分を告示等で区分して表示

案2 案1に加え、患者への明細書等で区分して表示

分科会では、年内を目途に報告書を取りまとめて、中医協総会に報告・了承される予定です。

個人的には案2が有力だと見ていますが、どのような報告になるのか楽しみにしています。分科会の議事録を読むと意外に面白いので、もしお時間がある方はお読みになってはいかがでしょうか?